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森洋子の大人の絵本

この度、画家の森洋子が新しい絵本を出版することになりました。

一番最初に絵本という表現で「路地裏の鬼」という作品を作り、2005年の文化庁のメディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれました。2008年に出版した「かえりみち」(トランスビュー)が絵本作家としてのデビュー作となります。

森洋子の子供の頃の記憶が凝縮した“怪しい絵本”として紹介されたこともありました。

その後は、福音館の“こどものとも”より「まよなかの雪だるま」「さがしもの」「おるすばん」「おまつり」を、PHP出版から「ぼくらのひみつけんきゅうじょ」といった子供の絵本を出版させていただきました。

今回はどちらかといえば「路地裏の鬼」同様、画家の表現するいわば“大人の絵本”です。

その絵本のタイトル「月の明るい真夜中に」は、今年の1月に京橋のアートスペース繭で開催した展覧会のタイトルです。つまり、その原画を編集した本になります。額に納まった一枚一枚の絵が、本という連続した空間に収まると、街の路地の奥深くまで行くことができるようです。

自費出版となりますが、自ら出版者の登録をして世に出そうと思っています。