この2年間、コロナの感染予防対策で冬は自粛に従って休廊してきましたが、世の中この冬はコロナが流行ってもなんとかやるという流れになっています。しかし、季節性要因で感染者が推移していることには変わりないので、森の小屋は12月1月を休廊することにしました。
ということで、今年は2月4日から企画展開始します。
2月3月の企画は作家の企画ではありません。従って資料的価値の高い内容ですので、経費捻出のため入場料制にさせていただきます。
大袈裟ですが、行き詰まりの時代から抜け出す光を見つけられるような企画を、と考えています。
トップページにも記載しましたが、2月3月は以下のように営業内容を変えますのでよろしくお願いします。
- 開催期間 : 三週間
- 営業時間 : 13:00〜17:00
- 休廊日 : 月曜・火曜
- 2階は入場料300円
2月はアートスペース繭の梅田美知子さんのコレクション「中国少数民族衣装展」の「赤ちゃんの背負い布」を展示します。
女の子は子供の頃から良いお嫁さんになるために一生懸命に刺繍をします。お嫁に行き、赤ちゃんが生まれると、おんぶされている赤ちゃんの背中から魔物が入ってこないように背負い布に隙間なく刺繍を施します。やがてその赤ちゃんも大きくなり、いつの間にか刺繍をするようになります。そういう繰り返しが無くなっていくのは本当に惜しいと思います。
2018年12月の企画展でご披露した内容ですが、開業したばかりのことでご覧になっていない方が多いと思い、再度の展示をします。今後も梅田さんのコレクションはテーマ別に数回に分けて企画しようと思います。
3月は「筒井さんの子ども服」という企画です。
2014年に婦人服メーカーのhomspunの編集により出版された一冊の本があります。
1960年代後半から80年代にかけて、筒井喜久恵さんという方がわが子のために100着を超える服を独学で作り、それを現在まで大切に保管されています。
それを本にしたのが「TSUTSUI'S STANDARD」です。
今から60年前です。既製服を買う時代ではなく、パターンを手に入れて教則に従って手作りする時代です。筒井さんはこの子にはお手本通りではない方がいいなあ、と工夫とアレンジを重ねます。お下がりを分けてほしいという声もあったそうですが、やっぱりその子に似合うように作ったものだから、と手放さなかったそうです。
当時のスナップ写真の中で子どもたちが着ている服が今でも見ることができます。
買うのではなく作ることの楽しさに気づく!! というのがこれからではないでしようか。